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AVL新バッテリーイノベーションセンター開設

バッテリー機能と生産プロセスの最適化された開発

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新設されたバッテリーの生産開発センターは、自動車業界がeモビリティへと変化していく中で、最適なサポートを提供するAVLの核となる施設です。電動車両用の新しい高電圧バッテリーの機能的な開発に加えて、効率な生産プロセスの開発、導入、検証が主な焦点になります。様々なシミュレーションツールを活用すれば、これらのプロセスは、新しい要件に柔軟に適用することができ、お客様の大規模生産の早い段階で導入することが可能です。それに伴い、大規模な条件下でのモジュール試作、パック試作、小ロット生産を可能にします。お客様の施設で受注開始から生産までの前工程は、バッテリーイノベーションセンター(BIC)専任のエクスパートやメソドロジーによって、大幅に短縮できます。同時に、生産品質とプロセスのより高いレベルを可能にします。

欧州オーストリア、グラーツ、2021年9月23日(木):バッテリーイノベーションセンターの開設は、AVLの将来の重要なポートフォリオとして加わりました。この1,600m²の施設は、グラーツ本社内に設立し、グローバルに革新的なバッテリー分野でのAVLのサービスを提供します。この新しいセンターを設立により、AVLは、エンジニアリングサービスプロバイダーとてして、本センターの活用により、エンジニアリングサービス範囲を拡大していきます。

AVLのバッテリーイノベーションセンターでは、バッテリーの機能的な開発は、生産計画の専門知識や部品・機械メーカーの見解と密接に関連しています。その結果として、AVLが開発したバッテリーは、開発の全段階において高い成熟度を示しています。さらに、早い段階での機能、製造可能性、費用のバランスの最適化が可能になるため、市場の成熟度スピードを短くします。これにより、検証の信頼性が向上し、常に高い品質を保証します。

AVLのバッテリーイノベーションセンターは、バッテリー開発の幅広く対応できるように設計されています。現在のモジュール・パック生産の中核となる工程はすべて各ステーションに設置されており、中には完全に自動化されているものもあります。セルの種類、ターゲット電圧、集積度に関わらず、モジュールの構築、将来的にはパックの構築に関わるすべてのステップを再現することができます。さらに、AVLのバッテリーイノベーションセンターに設置された産業用ロボットにより、AVLは、自動車メーカーにとって重要性が増しているCell-to-BodyやModule-to-Chassisの分野での要求を満たすことができます。

生産工程の改善には、先進的なバーチャルリアリティ(VR)手法が必要になります。拡張現実(AR)は、組立工程の分野で利用されることが多いです。これにより、バッテリーの工業化と並行して、これまでにないレベルの製品開発が可能になります。これにより、市場に投入するまでの時間を短縮することができます。

AVLのバッテリーイノベーションセンターの他の重要な点として、実際の大規模な生産条件での製造技術の検証があります。設計された生産工程は、パイロットラインで実際に徹底的に試験されることもあります。これにより、現在販売されているすべての種類のセルを、Cell-to-Packサイズまで生産可能です。さらに、Aサンプルから数百個分までのバッテリーをAVLのバッテリーイノベーションセンターで製造し、定義された品質特性を包括的にモニタリングすることができます。

欧州オーストリア、グラーツにあるAVLのバッテリーイノベーションセンターは、2018年に着手されました。このプロジェクトは、the Austrian Research Promotion Agency (FFG) およびthe European innovation programme Important Projects of Common European Interest (IPCEI)によって支援されています。AVL会長兼CEOであるヘルムート・リスト教授は、「顧客の使用に適した、電気自動車用の手頃な高電圧バッテリーの技術は、すでに非常に進んでいます。一方で、生産に関してはまだ多くの可能性を秘めています。生産工程を最適化することは、eモビリティへの道を歩む上で重要な要素であるため、AVLは、バッテリーイノベーションセンターでこの問題に取り組んでいます。AVLは5年以上前から、組み立て工程の抜本的な見直しを始めました。グラーツのバッテリーイノベーションセンターでは、最新のバッテリー開発ニーズに対応する革新的な技術拠点お客様に提供しています」。

AVLのバッテリーイノベーションセンターは、より環境に優しい未来に向けた明確なコミットメントを提示しています。AVLは、持続可能なモビリティソリューションのために、温室効果ガスの排出量を削減する責任を負っています。

AVLのバッテリーイノベーションセンターのメリット:

今後3年間で、グラーツの現地法人におけるバッテリー開発の売上高60%増見込

AVLのバッテリーイノベーションセンターにより、110以上もの新雇用創出

投資に加え、AVLはすべてのレベルでの必要な資格を確保するために、再教育とスキルアップの活動の継続

AVLと大学などの研究機関との連携において、グラーツ工科大学、Virtual Vehicle、MontanUni Leoben、Pro2Futureなどの10人以上の学生が論文に取り組んでいます。

AVLのビジネスパートナーであるRosendahl Nextrom社とVarta Micro Innovation社とともに、地域の自動車用バッテリークラスターを強化。

AVLは、バッテリーのライフサイクル全体を通して、環境に配慮したサービスを提供するという点で、常に業界トップリーダーに君臨し続けます。

AVLとは

AVLは、11,000人以上の従業員を擁し、自動車産業をはじめとするさまざまな分野で開発、シミュレーション、試験を行う世界最大の独立系企業です。パイオニア精神に基づき、将来のモビリティのトレンドを形成するコンセプト、ソリューション、メソドロジーを提供しています。AVLは、ハイブリッドからバッテリー電気車両、燃料電池まで、すべてのアプリケーションにマルチエネルギーキャリア戦略を適用することで、CO2を効果的に削減する革新的で手頃な価格の技術を生み出しています。AVLは、アイデア出しの段階から量産に至るまで、開発プロセス全体を通してお客様をサポートしています。AVLは、スマートでコネクテッドモビリティのビジョンを加速するために、ADAS(先進支援運転システム)、自動運転、デジタル化の分野でコンピテンシーを確立しています。

AVLの情熱はイノベーションです。AVLは、世界26カ国に広がるエクスパートの国際的なネットワークと、世界各地にある45の技術センターおよびエンジニアリングセンターとともに、環境に優しい未来のために持続可能なモビリティのトレンドを推進しています。2020年、AVLは17億ユーロの売上高を達成し、そのうちの12%を研究開発活動に投資しています。

お問い合わせ

Markus Tomaschitz, Company Spokesman AVL

電話 +43 664 100 0289

Eメール: Markus.Tomaschitz@avl.com

AVL List GmbH (以下、AVL) は、オーストリア・グラーツに本社を置き、自動車業界をはじめとするさまざまな業界で開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。パイオニア精神に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。AVLは、企画から量産化まで包括的なアプローチを採用して、新しい推進システムやエネルギーキャリアを適用した車両アーキテクチャーやプラットフォームソリューションの開発をサポートします。そして、気候ニュートラルなモビリティを実現するために、従来のシステムからHV(ハイブリッド車)、BEV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)の技術まで、すべてのアプリケーションに向けて革新的で実現可能なソリューションを推進しています。AVLの製品・サービスポートフォリオは、製品開発のためのシミュレーションや、バーチャライゼーション、テストオートメーション、ADAS(先進運転支援システム)およびAD(自動運転)、車載ソフトウェアまで、幅広い分野に渡ってモビリティの課題に対応しています。AVLは、拡張性の高いITとソフトウェア、テクノロジーソリューション、アプリケーションのノウハウを組み合わせて、ビッグデータから人工知能(AI)、サイバーセキュリティ、および組込みシステムの開発に向けたさまざまなツールを揃えています。そして、すべての人にとって安全で快適なモビリティ社会の実現を目指して、車両や環境にADAS/ADに関する包括的なソリューションを提供しています。

AVLでは、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に90か所以上の拠点と45か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開しており、約12,200 人の従業員が新しいモビリティ社会を実現するためにお客様をサポートしています。2023年は20.5億ユーロの売上高を達成、そのうち10%をイノベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。

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