エンジニアリング

自動運転テストコースでのADAS/ADのキャリブレーションと検証

実績ある手法とプロセス、およびハイエンドな自動運転テストコース

確かな実績がある手法で法律と要件に適合して、お客様の信頼に応えます。

AVL Zalazone

新世代のADAS(先進運転支援システム)およびAD(自動運転)により、事故のないモビリティ社会というビジョン実現に近づいています。ADAS/ADシステムの妥当性を検証するため、AVLのエンジニアリングサービスは、準備と実行から結果の評価まで、効果的かつ効率的に全領域に対応できる実績あるプロセス、方法、およびツールを用意しています。

ハンガリーの町ザラエゲルセグの近くにあるザラゾーン(ZalaZone)自動運転テストコース(プルービンググラウンド)はこの面で重要な役割を果たしています。このハイテク施設は、最大かつ最新のコネクテッドカー・自動運転車向け性能試験場の1つです。265ヘクタールにおよぶオールラウンド型試験環境には、完全なインフラを備えたスマートシティ、高速道路セクション、地方道路、およびユーロNCAP試験(ヨーロッパ新車アセスメントプログラム)とGSR(一般安全規則)に準拠した試験向けADASエリアがあります。

専門知識と最新のテストコースにより、機能本位で安全、信頼性の高い方法で、お客様の半自動運転あるいは全自動運転のシステムの開発をサポートします。

最先端のADASシステムと自動運転車両の市場への導入において、妥当性確認は最重要課題の一つです。包括的かつ信頼性の高い試験が、重要な役割を担います。

Safe Tests, Flexible Conditions

試験の複雑さ

ADAS/AD分野における試験は非常に複雑で、参加するすべての道路利用者の挙動を正確に指示し、同期させる必要があります。

時間効率

こちらのテストコースでは、認証関連の試験から標準の試験、お客様固有の試験を実施します。時間とコストの削減に向けて、無数のシナリオとそのバリエーションの組み合わせから関連性の高いものを選別しなければなりません。

意思決定

シナリオの再構築には時間とコストがかかるため、試験の適切さの判断や再試験の必要性の可否などは、試験直後に決定をする必要があります。多くの場合、目標の許容範囲が非常に狭いため、ハイエンドなツールによるサポートが必須です。

トレーサビリティとドキュメンテーション

試験は、システム設計から導き出されたシステム要件を検証します。開発状況を明確に要約するため、追跡可能な方法で試験の内容を文書化して、すべての要件が満たされ、リスクが軽減され、仕様がテストされたことを保証する必要があります。

自動運転テストコースへの需要の高まり

2022年、欧州では車両認証基準を達成する上で特定のADAS機能が必須になりました。試験需要が増加すると、自動車メーカーは、キャパシティと設備を備えた性能試験場を見つけることが難しくなります。

The Right Tools for Each Step

AVLには、定義、実行、解析を非常に正確に規定する明確なプロセスがあります。

定義フェーズで物理モデルを使用して車両挙動を予測することで、多数ある試験ケースのバリエーションを最小限に抑えることができます。

試験の場でも使用される、AVL Smart Mobile SolutionsTMはデジタル化されています。試験中にタブレット情報と音声情報を用いて目標へ誘導し、試験直後に自動で評価を行います。また、このソフトウェアはすべての結果を解析し、完全なトレーサビリティを実現します。

その後、データは無線で直接バックエンドに送信され、続く処理を速やかに実行できます。

ADAS/AD試験プロセスの品質と効率を向上

完全なサービス
試験カタログの作成から最終結果のレポートまで、お客様ごとの要件に基づいて包括的なサービスを提供します。

ドキュメンテーションとトレーサビリティ
それぞのシステム要件は、特定の基準(検証)に基づいており、固有のIDが付与されています。結果はIDに直接リンクされ、シームレスなトレーサビリティと完全なドキュメンテーションを保証します。つまり、AVLは最適化が必要な場所を正確に把握しているということです。

高品質で効率的な試験の実施
AVLでは、試験パラメーターの厳密な許容範囲内で試験が実施された場合にのみ有効と判断します。これにより高品質な試験を保証できます。

並行試験の実施
自動運転テストコースが提供する試験プログラムとオプションに応じて、複数の車両を並行して試験することができます。開発時間を節約し、高いスループットを実現できるようになります。

試験カタログの作成

お客様固有の要件に基づいて最適な試験カタログを作成し、お客様の車両に信頼性の高い試験を実施します。必要に応じて、市場固有の要件における個別目標を設定します。

関連機能に対する包括的試験

AVLの経験と手法により、ユーロNCAPやGSRなどのアクティブセーフティ機能に対する試験や、快適性に関する機能の試験を実施できます。AVLの専門家は、ロボットやダミーなどの必要な機器を体系的に活用しています。

広範な結果レポート

試験の最後には、開発における今後のフェーズすべてに最適な基礎となる、正確な結果レポートを受け取れます。

ダッシュボードによる分析情報

ダッシュボードから、ウェブインターフェイスにアクセスし、試験結果を速やかに取得できます。

キャリブレーションと調整

試験カタログの目標と仕様を達成できない場合、各機能が目標に到達できるようにキャリブレーションサービスを提供することができます。

エキスパートによるアドバイス

ADAS/AD環境はダイナミックに変化していて、頻繁に法改正の影響を受けています。AVLでは、重要な委員会に代表が出席して、各国・各地域の要件を熟知するような体制を整えており、お客様に常に最適なアドバイスを提供できます。

詳細な情報をご紹介します。

関連トピック

関連するトピックをご紹介します。

AVL Sensor Lab
モビリティ&センサー テストセンター

自転車や電動バイク、電動スクーターなど、交通手段の多様化が進むにつれ、道路上のリスクが高まっています。ここでは、センサーによる正確な認識技術が移動者の安全を守る鍵となります。

Real World Driving
実際の交通状況における試験

AVLは、エンジニアリングサービスプロバイダーとして、運転支援システムの開発、試験、実装をサポートしています。市場の要求を解析・評価し、実際の交通状況下でシステムの公道試験を実施します。

最新のプレスリリースをご紹介します。

Zalazone Opening
Press Release
AVL Opens New Vehicle Engineering Center With Direct Access to Proving Ground

With the new vehicle engineering center, AVL established a unique engineering facility to test conventional and future vehicles in Zalaegerszeg, Hungary.