AVLのアプローチ
新たな手法を導入し、ソフトウェア中心の開発に重点を置くことで、より迅速かつ効率的でアジャイルな開発プロセスを実現します。AVLでは、プロセスイノベーションサービスによる開発プロセスの最適化から、バーチャル化、ラボ管理、車載型試験に適した製品とソリューションまで対応しています。また、プロセス、ツール、メーカーごとに異なるシミュレーションモデル、テストベンチ、デバイス、データを統合するコネクティングソリューションにより、相互運用性の新時代を実現しています。AVLの製品・サービスはお客様ごとの開発エコシステムとプロセスに合わせてカスタマイズできるため、組織内のあらゆるナレッジと機能にすぐにアクセスできるようになります。


AVLのビジョン
製品開発は反復的でペースの早いプロセスです。車両開発プロセスには膨大な量のナレッジ、データ、専門知識が存在するものの、効率が悪くなりやすいプロセスでもあります。統合オープン開発プラットフォーム(IODP)を利用すれば、バーチャルと現実を統合して、開発プロセスのさまざまな側面を連携できます。シミュレーションモデル、試験環境、デバイス、データ、自動化ソリューションを連携して、システム全体や製品の開発プロセスを加速します。社内リソースを最適化することで、車両全体の開発をより迅速に、効率的かつ効果的に、そして低コストで実施できるようになります。

コネクティッド開発
AVLのお客様情報誌「FOCUS Collection」の特別版では、AVLの専門家が執筆した記事を紹介しています。エコシステムポートフォリオの活用事例をご紹介し、将来も有効な開発エコシステムの設計法について有益な情報を提供しています。
プロセスイノベーションサービスは、製品計画、機能設計、コンポートネント試験から車両の使用段階に至るまで、開発プロセスにおけるあらゆる段階の最適化に重点を置いています。
AVLでは分野ごとのサービスとして、仮想化、ラボ管理、車載試験など、特定のアプリケーション向けのツールとソリューションを提供しています。これらは、特定の開発作業とエンジニアリングのニーズに合わせて調整された、実績あるソリューションで構成されています。
コネクティングソリューションは、ツールやサプライヤーに依存せず、モデルと開発プロセス全体を通じてあらゆる作業、テストベンチ、デバイスから得られたデータを最適に使用、再利用、共有します。


プロセスイノベーションサービス

AVLのコンサルティングおよび実装サービスは、開発プロセスの最適化と、シミュレーションおよび試験工場の効率改善により、競争力を高めた製品ポートフォリオを開発するお客様を支援します。スコーピングワークショップならびに専門家ワークショップでは、コンセプト実証(PoC)とパイロットプロジェクトも活用します。目に見える形で大幅な改善をもたらす方法をご提案します。お客様と共にロードマップの作成およびお客様のプロセスへの実装を行うことで、エンジニアが最も効率的かつ効果的に新しい機能を利用できるようにします。
AVLの専用ツールチェーン
AVLは、試験、シミュレーション、データ管理、技術的ノウハウを組み合わせた新たな手法を活用するコネクテッドツールチェーンを開発しています。このツールチェーンにより、開発プロセスの品質、時間、コストの各面の効率を高めます。
AVLのコンサルティングアプローチ
開発プロセスに関する複雑な課題に対処するには、総合的なアプローチを講じなければなりません。AVLは、長年にわたる技術上の専門知識、グローバルネットワーク、ならびに将来の法規制やトレンドに関する豊富な知識でお客様をサポートしています。
経験の活かし、お客様へのコンサルティング
品質、時間、コスト面における開発効率の改善
変化を受け入れ、対応します
仮想化ソリューション

システムの複雑化にともない、従来の開発手法は急速に時代遅れになりつつあります。AVLでは、この課題に対する答えを編み出し、MOBEOと名付けました。MOBEOとは、実績ある手法を搭載したエンドツーエンドの仮想ソリューションです。開発ワークフローに革命をもたらした包括的なツールセットが搭載されています。新しいMOBEO仮想化アプローチは、複雑な車両開発を高速化するカギであり、モビリティの未来づくりに役立ちます。
開発効率の最大化
MOBEOは、物理的な開発プロセスを一変したことで、シミュレーション技術を利用できるようになりました。さまざまなユースケースに適用でき、ニーズに合わせて調整できます。MOBEOは、物理的なプロトタイプが利用可能になる前から、開発プロセスの初期段階でシステムの検証試験を実施できるため、開発効率を改善します。
プロトタイプの削減
MOBEOは、車両プロトタイプの必要性を20%削減します。物理試験環境での再現性の高い条件を提供します。より広範な試験条件を利用できるようになります。その結果、試験品質とテストベンチ利用率を向上させ、高度に自動化された試験条件を実現します。
ラボ管理ソリューション

お客様の試験施設の効率性を高めるソフトウェアソリューションをご紹介します。モジュール型ソリューションは、従来の自動車パワートレインテストベンチからバッテリー試験ラボまで、あらゆるタイプの試験ラボに使用できます。このソリューションでは、施設全体のアセット・プロセス管理、モニタリング、データ管理とインテリジェンス、エネルギー管理を行うことで、ラボ利用率の向上、プロセスとコミュニケーションの改善、レポート品質の向上を実現するスケーラブルなモジュールを提供します。
拡張・カスタマイズ可能な標準ベース構成
AVLの技術とインサイトに基づき、3つの開発領域について最も実用的なプロセスを策定しました。これらの標準化されたリファレンスソリューションは、すぐに実装可能な基本的な構成であり、個々の要件に適応したり、複数の試験重点項目を抱えるラボに組み合わせたりすることもできます。
モジュール式アプローチによるスムーズな統合
アセット・プロセス管理、モニタリング、データ管理、解析、エネルギー管理を行うAVLの各種ソフトウェアモジュールが一体となって、AVL Lab Management™ソフトウェアソリューションを構成しています。オープンコンセプトにより、既存の機器に依存せずに、単一または複数のツールをお客様の環境に統合できます。
車載型試験ソリューション

車両が複雑化したことで、車両試験の要求が高度になっています。プロトタイプ車両や車載型試験に投資される時間と資金が増加しています。AVLは、お客様の車載型試験プロセスに関連するコスト・時間の削減を支援しています。試験データをメインハブに一元化することで、データをより効率的にトレース・再利用できます。AVLの車載型試験ソリューションを利用すれば、複雑な手動試験手順は不要です。
1つに統合された、使いやすいソリューション
AVLの車載型試験ソリューションはお客様の現在のプロセスに完全に統合できます。これにより、試験手順の改善に必要なツールを選択できます。計画、試験、データ処理作業を統合することで、高性能なデータインテリジェンスを備えた自動試験プロセスを実現します。
デジタル化されたコネクティッドアプローチ
AVLのソリューションは、車載型試験プロセス全体に対して、完全にデジタル化されたコネクテッドアプローチを提供しています。コストと時間の削減、複雑さの軽減、品質とコンプライアンスの向上などのメリットを享受できるオープンパッケージを提供しており、パッケージ導入時の作業中断は最小限で済みます。
コネクティングソリューション

多くの場合、シミュレーションツール、データベース、試験装置は、さまざまなサプライヤーから提供されていたり、それぞれの領域に合わせて製作されているため、相互運用性に関する問題が深刻化します。AVLのコネクティングソリューションは、モデル、テストベンチ、データ、さらにはデバイスまでも連携することで、お客様の開発プロセス全体をサポートします。継続的な検証・妥当性確認(V&V)を実現し、あらゆるV&Vデータと結果の管理・トレースが可能になります。また、プロジェクトに必要な継続的な結果と一貫性をもたらします。
CONNECTエレメント
- Model.CONNECT™:シミュレーションモデルを仮想プロトタイプに連携
- Testbed.CONNECT™:シミュレーションをテストベンチに連携
- Data.CONNECT™:既存のデータシンクとデータソースを連携
- Device.CONNECT™:グローバルに分散したデバイスをデータセンターと連携してIoTを構築
主なメリット
- 仮想と現実を連携します。
- お客様の製品の継続的な検証を実現します。
- 仮想、現実、あるいは両方で、あらゆる開発フェーズにプロトタイプを提供します。
- モデル、テストベンチ、データ、プロセスに存在する、相互運用性のギャップを解消します。
シミュレーションモデルを整合性のあるバーチャルプロトタイプに統合
AVLの高性能な実行プラットフォームでシミュレーションを試験フィールドに連携
データの調整、統合、検索、調査、自動処理を実行
最高水準のデータセキュリティでグローバルに分散されたデバイスを相互に連携

車両開発プロセスは、非常に重要なノウハウ、情報、能力の源泉ですが、こうしたアセットが連携されていないために、たびたび効率が悪くなります。IODPを利用する目的は、車両開発プロセスのあらゆる要素を統合し、仮想と現実を融合することにあります。
シミュレーションモデル、試験環境、デバイス、データ、自動化ソリューションが連携し、システム全体の開発を加速します。相乗効果を高め、組織内に存在するあらゆるノウハウを活用することでメリットを享受できます。
– AVL List GmbH 会長兼最高経営責任者 ヘルムット・リスト
AVLツールは単独で使用することもできますが、併用するとスムーズに連携できるように設計されています。AVLポートフォリオをご覧いただき、データインテリジェンス向けAVL CONCERTO™、妥当性確認および検証向けAVL CAMEO™、キャリブレーション管理向けAVL CRETA™など、有名なソフトウェアを確認できます。

AVLの最新情報をご紹介します。