さらなる快適性と安全性を実現するイノベーション
モビリティは変化しています。ADAS(先進運転支援システム)や自動化コンセプトなどの技術が注目されるにつれて、車両の設計・製造・運用方法のパラダイムシフトに直面しています。このパラダイムシフトは、車両のほぼすべての側面に新たな課題と機会をもたらします。社会的な見地に立てば、これらは主に交通安全に関するものです。エンドユーザーにとっては、快適性、安全性、利便性に関するものでもあります。OEM、サプライヤー、そして多くのスタートアップ企業は、イノベーションによる市場の変革、収益化や新たなビジネスモデルの探求に焦点を当てています。その実現には、開発、システム試験、ならびに妥当性確認と認証に新たなアプローチが必要です。

実績ある手法と不安のない結果
当然ながら未来は決まっていませんが、この先の道を形作る上で影響を与える要因は数多く存在します。市場の要求、地域や国際的な法規制、イノベーションそのものによる原動力などです。AVLは、さまざまな運転環境、システムアーキテクチャとコンポーネント、手法とツールについて理解しています。そして、バーチャルな世界、性能試験場ならびに公道において、非常に効率的に各機能のシミュレーション、試験、検証を実施しています。つまり、安全性と快適性の面で優れた運転・乗車体験の提供を目指しています。そして、AVLはあらゆる車種でその実現に取り組んでいます。

速度制御、車線維持、自動ブレーキなどのシステムにより、車両はますます自動化されています。欧州では車両安全に関する新法により、こうした技術が市民の日常生活を改善し、自動車産業が革新的技術によるソリューションを生み出し続け、国際競争力を維持するための予測可能かつ安全な枠組みを確保できるようにしています。
自動運転&コネクテッドモビリティ(CAM、CCAM)は、長年にわたりAVLの企業戦略に不可欠な部分となっています。AVLにはアプリケーションを自動車に導入するために必要なナレッジがあるため、ITと車両開発をつなぐ役割を担っていると考えています。AVLは複雑なシステムを把握してきた豊富な経験を通じて、運転支援・自動運転、安全性、セキュリティ、コネクティビティのあらゆる面でお客様をサポートしています。このサポートにより、堅牢性、信頼性できる機能性、パフォーマンス品質、ユーザーからの高い支持を確保します。

ADAS(先進運転支援システム)と自動運転

今日市販されている車両は一般的に、レベル2またはレベル2+の高度運転支援システムを搭載しています。このレベルでは運転者は引き続き運転する必要があります。運転者が交通状況から目を離すことができるレベル3の認可を受けた車両はまだまれです。AVLはレベル2+までのお客様のプロジェクトを支援した実績があり、商用車を製造するお客様に対しては高速道路を年中無休で自律走行するフリート車両の実現を目指してサポートを提供しています。
モビリティ・センサーテストセンター ローディング
AVLはドイツのローディングに新しいモビリティ・センサーテストセンターを開設しました。この唯一無二の屋内ラボでは、運転支援システム向けセンサーの検証・妥当性確認を実施できます。1600平方メートルある試験エリアでは、実際の屋外条件にかかわらず、悪天候条件下での安全関連機能の試験を実施できるため、半自動運転時の車両安全性を確保します。
ハンガリーの車両エンジニアリングセンター
車両テストは開発プロセスの主柱の1つであり、新しい車種が発売されるまでの大きな節目となります。ハンガリーのザラエゲルセグにある新しい車両エンジニアリングセンターは、最も新しくかつ革新的な性能試験場であるAVL ZalaZONEに隣接しています。この新しいセンターは、50台以上の試験車両を収容できるスペースがあります。この台数は、AVL ZalaZONEの15ヘクタールあるスマートシティで試験することができます。また、このセンターには独自の目的に特化した都市環境が整備されており、コネクテッドカーや自動化車両の機能性と関連技術の試験を実施できます。
安全性とセキュリティ

現世代および次世代の車両コンセプト開発と車両開発の両方の複雑さを考慮すると、機能安全性、意図した機能の安全性(SOTIF)、サイバーセキュリティを後付けできないことは明らかです。むしろ、車両およびシステムレベルから個々のコンポーネントに至るまで、そしてコンセプト段階から車両ライフサイクル全体まで、開発プロセスの不可欠な要素でなければなりません。
AVLはその業務すべてにおいて、車両全体を考慮した総合的かつ包括的なアプローチを採用しています。ADAS(先進運転支援システム)およびAD(自動運転)、コネクテッドシステムに関連するSOTIFおよびサイバーセキュリティについては、お客様が直面する問題や課題に包括的に対処するためのツールとプロセスを開発してきた長年の経験があります。この経験には、車両およびそのシステムの開発、検証、妥当性確認を支援するためのシステム設計、シミュレーション、関連試験環境などのツールが含まれます。また、お客様自身がこれらの課題に対処できるようにエンジニアリングサポートを提供することもできますし、お客様に代わりその業務を完全に引き受けることもできます。
機能安全性
機能安全性とは、システムまたは車両の不具合が引き起こす危険を軽減または排除する措置を講じることを言います。AVLはこのテーマについてサポートを行うエンジニアリングサービスとツールを提供しています。これにより、プロセスのあらゆる段階で機能安全性が達成できるようにお客様をサポートできます。
サイバーセキュリティ
AVLのサイバーセキュリティポートフォリオは、開発プロセス内すべてにおいてOEM、ティア、ならびに認証機関をサポートすることを目的としています。そのため、ワンストップのエンジニアリングサービスと高度な自動化と効率性でプロセスをサポートするように設計された高性能ソフトウェアツールを通じて、市場をサポートしています。
コネクテッドモビリティ

コネクテッドモビリティは、車両、ユーザーデバイス、インフラ、クラウドを相互に連携することで、新たな機能とユーザー体験を提供します。コネクテッドモビリティを支えているのは、5G、WiFi、Bluetooth、さらには衛星データリンクなどのワイヤレスサービスです。ほぼ無限の可能性を秘めた、成長し続けるエコシステムとして、自動運転を含むコネクティビティ対応車両アプリケーションやサービスを実現します。AVLは自動車のコネクティビティに関する経験と洞察力を備えた、この分野の独立パートナーです。実績とリファレンスに裏打ちされた、カスタマイズサービスをお客様に提供しています。
コネクティビティのベンチマーキング、市場動向、アーキテクチャのコンセプトは、AVLが取り組む業務の中でも重要な分野です。最先端の実装に関するインサイトや、自動車市場の今後の主な動向に関する見通しを提供します。ワイヤレスアーキテクチャの開発については、さまざまな要件と制約を考慮したコンセプトと設計を実施してきた経験があります。
コネクテッドモビリティはシステムアプローチによるものであり、AVLは一式すべてを提供できます。車載型ワイヤレス実装を用いたプロトタイプまたはSOP開発、特定機能にバックエンド処理を用いるクラウドなどへの通信スキームにも対応しています。AVLは、機能安全性およびサイバーセキュリティに関して実績ある手段を深く理解しており、あらゆる面に活用しています。
長年の業界経験、技術上のノウハウ、お客様のニーズを把握する能力により、優れた開発力、用途に関する専門知識、スマート試験システムを提供し、この新たな分野におけるあらゆる目標・目的を実現します。

15年以上
歴史
450+
世界各国のADAS/ADに携わる専門家数
200+
お客様のプロジェクト数
70年以上
自動車業界のお客様数
19
コンピタンスセンター
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