AVL E-STORAGE BTEは、バッテリー試験からバッテリーエミュレーション、単一コンポーネントから電動パワートレイン一式まで、包括的で汎用性の高いソリューションを提供します。AVLの堅牢かつ正確なツールは、優れた安定性を備えた独自のモデルベース戦略および予測制御戦略を特長としています。これにより現実に即したバッテリーエミュレーションに対応し、バッテリー試験向けに非常に動的な充放電負荷プロファイルを再現します。
E-STORAGE BTEの性能は、試験結果への影響を最小限に抑え、ドライビングプロファイルを正確に再現するためにシステムと時間の正確性を確保するように設計されています。これにより時間を節約し、非常に効率的な試験プロセスでコストを削減します。また、システムを非常に安定した電圧源としても使用できます。

ハイダイナミックプロファイルの再現
2 msを下回る電流立ち上がり時間により、このデバイスは隙間のない非常にダイナミックな負荷プロファイルの再現に対応
高電流プロファイルの再現
出力チャネルを並列化した構成により、高電流でダイナミックな負荷プロファイルの再現が可能
さまざまな需要を抱える多様なお客様
お客様によって試験に対する要求は異なる場合がありますが、E-STORAGE BTEは、所定のポートフォリオで低電力から高電力までの需要に対応可能
私たちは、スタンドアロンRTソリューションとして使用する場合や自動化プラットフォームに統合する場合に現実に即したバッテリーモデリングを実現するため、システム制御戦略を最適化しています。AVLバッテリーモデルMoBatは、セル、モジュール、パックレベルで実際のバッテリーと同様に動作し、さまざまなモデルを適用することで、複数のテストシナリオのテスト実行を複製できます。
AVL E-STORAGE BTEを製作する際、柔軟性と自動化を中核に据えました。配電スイッチボックス(PDSB)の設定変更を自動化すると、テストベンチのダウンタイムが短縮し、可用性と使用率が向上します。これにより、テストベンチ間の自動切り替えだけでなく、手動で変更することなくシステムの並列化を実現できます。
プロパティ | ユニット |
電力定格 |
160 kW、250 kW、400 kW、500 kW 1 |
直流出力電力 |
8 – 800 V、12 – 1200 V |
直流出力電流 |
± 600 A、± 800 A 1 、± 1600 A 2 |
電流立ち上がり時間 (+ 10 % … + 90 %) |
2 ms 3、0.4 – 0.6 ms 3UUT固有のパラメーター |
測定精度 | |
電圧 | ± 100 ppm RMS FS |
電流 | ± 100 ppm RMS FS |
- 出力電流600 AのACS(空冷システム)として250 kW、出力電流800 AのWCS(水冷システム)として250 kW、400 kW、500 kWが利用可能
- デュアルモード:大電流1,600 Aおよび最大800 V、または800 Aおよび最大1,200 V
- 単機運転での公称条件
高精度な試験結果
現実に即したバッテリー試験とエミュレーション向けの独自の制御・測定戦略により、卓越した制御・測定精度と安定性を実現
最高水準の柔軟性と拡張性
配電スイッチボックス(PDSB)と組み合わせることで、さまざまなテストベンチで使用される電力および電流の要件に最大限の柔軟性を提供
簡単な操作
AVLのテストベンチ自動化ソフトウェアAVL PUMA 2™およびAVL LYNX 2™に統合されているため、操作が簡単
大電流需要に対応するデュアルモード切り替え
AVL E-STORAGE BTEデュアルモードシステムでは、低電圧・高電流(800 V、1,600 A)または高電圧・低電流(1,200 V、800 A)のユニットの試験や自動化システムを介した遠隔管理が可能
さまざまなニーズに対応する各種構成
AVL E-STORAGE BTEマルチチャネルシステムは、チャネルあたり最大800 V、600 Aにより、1つのシステムで2つの異なるUUT(被試験ユニット)を同時に実行可能
高精度の制御・測定オプション
内蔵の測定・制御装置により、高精度な制御・測定性能を実現し、高精度の試験結果を提供
AVLは、常に新たなソリューションに取り組んでいます。以下からご関心のある内容をご覧いただけます。
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