エンジニアリング

ソフトウェア開発

制御ソフト開発を加速する実践的なプロセス

車載制御ソフトウェアには最先端の基準が求められます。
AVLは、開発目標を効率よく実現するためのアプローチと開発プロセスを備えています。

自動車開発の現場では、常に明確な基準が求められてきました。車載ソフトウェアに関しては、プロセス標準モデル Automotive SPICE（ASPICE）と、安全性に安全性に関する国際規格 ISO 26262 が特に重要です。

規格では、要件は明確に定められているものの、その達成方法までは指示されていないため、実装にあたって開発チームが独自に対応策を講じなければならない場面も少なくありません。お客様が一貫した開発を継続的に実現できるよう、AVLは、導入から運用までしっかりとサポートいたします。

AVLは20年以上にわたり量産ソフトウェア製品を開発してきました。その経験をベースに、お客様が規格に準拠した開発プロセス、ツール、運用方法を導入し、現場で活用できるよう、丁寧にサポートいたします。

制御ソフトウェア開発プロセスにおける課題

成功するソフトウェア開発には多岐にわたる取り組みが求められます。

現在お客様の市場に適用されるすべての関連規格を体系的に特定すること
規格要件に基づいた社内プロセスの定義と導入
開発現場での実用に向けたプロセスの微調整
開発者がアクセスしやすいよう、社内プロセス定義を複数の抽象レベルに
分類すること
実用的かつシームレスなプロセス設計の実現
日常業務で活用できる、実践的かつ効率的な開発者向けトレーニング
開発プロセスや製品の外部認証取得

AVLはこれらの取り組みを通じて、お客様のソフトウェア開発の成功を力強く支援いたします。

AVL独自のPMTアプローチ

お客様の要件と法的基準のあらゆる側面を確実に満たした最適なソフトウェア製品をお届けするため、AVLは独自の「PMT（プロセス・メソッド・ツール）」アプローチを構築しました。

P – プロセス（Process）：
規格要件をプロセスレベルに落とし込み、仕様に含まれる要件事項を具体的な活動に展開した上で、開発サイクルに沿って体系化します。これにより、一般的な規格で求められるトレーサビリティや一貫性を担保します。
M – メソッド（Methods）：
V字開発モデルの各工程に対応した包括的な手法を適用します。
T – ツール（Tools）：
プロセス上の要件を満たし、プロセスおよび手法の運用に役立つツールを
活用します。Enterprise Architectのようなソフトウェアアーキテクチャツール
などが挙げられます。

AVLのサービスは単に規格の解釈を行うコンサルティングにとどまりません。自動車開発とソフトウェア製品の実際の仕組みを理解しているプロフェッショナルが、経験をもとに、ソフトウェアの車載運用に至るまでお客様をしっかりと支援いたします。

AVLの３つのステップ：

ギャップ分析：
ワークショップ形式で、お客様が一般的な規格を満たすために利用可能なリソースを調査します。不足（ギャップ）が見つかった場合には、それを埋めるための情報をご提供します。
AVL PMTチェーン：
堅牢なツールチェーンを基盤とし、お客様の開発プロセスに最適な形で調整・導入いたします。
ワークショップ：
品質保証担当者やプロセスエンジニアを対象に、プロセスに関するトレーニングを実施します。

規格遵守と生産性向上の両立

AVLが持つプロセスや手法の専門知識をご活用いただくと、ソフトウェア開発において大きなメリットが得られます。

将来にわたって通用する開発を

先進運転支援システム（ADAS）の導入以降、規格準拠の重要性は特に高まっており、顧客は対応する認証書の提出を求めてきます。お客様が規格の要求を満たし、顧客からの要望に応えることで市場での競争力を高められるよう、AVLは支援いたします。

効率性

生産工程をスケジュールどおりに進めるためには、効率的な開発プロセスは不可欠かつ軽視できないものです。作業計画は明確に定義・実行し、要求事項は曖昧さがなく、追跡可能（トレーサブル）でなければなりません。ソフトウェア開発においてプロジェクトの効率性とリソーススケジューリングの両立を実現し、完成度の高い製品を期限内に市場に投入できるよう、AVLは支援いたします。

品質と生産性

ご希望の製品をご希望のタイミングで提供できるよう、AVLは支援します。必要なすべての機能を含めたソフトウェアを、スケジュールどおりに導入可能です。