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エルコゲン社、最先端メガワット級のSOEスタックモジュールの開発でAVLと提携

SOEによる水素製造の開拓 

AVL Partnership with Elcogen

オーストリア/エストニア、2024年7月18日: 効率的でリーズナブルなグリーン水素とCO2排出ゼロの電力の供給を可能にする技術におけるリーディングカンパニー、エルコゲン社以下、エルコゲンは、世界的なモビリティテクノロジー企業であるAVLと提携し、メガワット規模の水素製造プラント向けの固体酸化物形燃料電池(SOEC)スタックモジュールを開発することを発表しました。このプロジェクトは、エストニア/フィンランドとオーストリアにおけるそれぞれのIPCEI(欧州共通重要プロジェクト)Hy2Techプログラムにおける両パートナーの研究開発の努力を結集したものです。

AVL LIST GmbH (以下、AVL)は、オーストリア グラーツに本社を置き、自動車業界、鉄道、船舶、エネルギーをはじめとするさまざまな業界で、開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。独自の広範な研究活動に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。世界各国に90か所以上の拠点と45か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開しており、約12,200人の従業員を擁しています。

両社は、この技術の最大の課題の1つである、小規模なセルフットプリントから数メガワット規模のモジュールへのスケーリングに焦点を当てます。このソリューションでは、エルコゲンのシングルSOECスタックをスタックモジュールに組み込むことで、技術の産業スケーリングを可能にします。今回のコラボレーションは、SOECと固体酸化物形燃料電池(SOFC)セル、そしてスタックにおけるエルコゲンの最先端技術と、SOFC/SOECシステムおよびスタックモジュール開発におけるAVLの革新的な専門知識を組み合わせたものです。

SOECは、アルカリ電解槽やPEM電解槽、AEM電解槽と比較して、本質的に高い効率を可能にする画期的な電解槽技術です。さらに、SOECを工業プロセスからの外部熱源と組み合わせると、90%以上の効率を達成することができます。この利点により、SOECは工業用水素製造や、特に合成プロセスの排熱を利用できる電子燃料製造において最適な技術となっています。

エルコゲン CTO:Martin Skov Skjøth-Rasmussen氏のコメント
IPCEI Hy2Techプログラムの下で、両社が提携して専門知識を融合することで、固体酸化物技術の産業規模での展開のためのモジュラーソリューションの開発を加速させたいと考えています。

AVL 燃料電池担当バイスプレジデント:ユルゲン・レヒベルガーのコメント
IPCEI Hy2Techの傘下で、エルコゲンと協業することを嬉しく思います。私たちは、SOECの産業化における重要な課題である、産業用モジュールサイズへのスケールアップに取り組みます。このスタックモジュールソリューションを共に開発し、IPCEI Hy2Techプログラムで実証することを楽しみにしています。

AVL List GmbH (以下、AVL) は、オーストリア・グラーツに本社を置き、自動車業界をはじめとするさまざまな業界で開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。パイオニア精神に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。AVLは、企画から量産化まで包括的なアプローチを採用して、新しい推進システムやエネルギーキャリアを適用した車両アーキテクチャーやプラットフォームソリューションの開発をサポートします。そして、気候ニュートラルなモビリティを実現するために、従来のシステムからHV(ハイブリッド車)、BEV(電気自動車)、FCV(燃料電池自動車)の技術まで、すべてのアプリケーションに向けて革新的で実現可能なソリューションを推進しています。AVLの製品・サービスポートフォリオは、製品開発のためのシミュレーションや、バーチャライゼーション、テストオートメーション、ADAS(先進運転支援システム)およびAD(自動運転)、車載ソフトウェアまで、幅広い分野に渡ってモビリティの課題に対応しています。AVLは、拡張性の高いITとソフトウェア、テクノロジーソリューション、アプリケーションのノウハウを組み合わせて、ビッグデータから人工知能(AI)、サイバーセキュリティ、および組込みシステムの開発に向けたさまざまなツールを揃えています。そして、すべての人にとって安全で快適なモビリティ社会の実現を目指して、車両や環境にADAS/ADに関する包括的なソリューションを提供しています。

AVLでは、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に90か所以上の拠点と45か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開しており、約12,200 人の従業員が新しいモビリティ社会を実現するためにお客様をサポートしています。2023年は20.5億ユーロの売上高を達成、そのうち10%をイノベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。

2001 年に設立されたエルコゲンは、リーズナブルのグリーン水素と排出ガスのない電力を提供するクリーン エネルギー技術のメーカーです。エストニアの伝統とグローバルな顧客ネットワークを融合して、柔軟なコア固体酸化物技術を提供します。英国に登録事務所を置き、エストニアとフィンランドに製造施設を展開して、30 か国の 160 社のお客様をサポートしています。

エルコゲンは、エネルギー安全保障と化石燃料からの脱却を加速させる技術を開発・供給しています。燃料源をクリーンエネルギーに、そしてクリーンエネルギーをグリーン水素に変換する、コアとなる可逆的な技術により、ネットゼロの目標を推進することに注力しています。私たちの固体酸化物燃料電池(SOFC)と固体酸化物電解槽(SOEC)技術は、グリーン水素製造に効率的なソリューションを提供して商業コストを削減することで、お客様のネットゼロ目標の達成に向けて、リーズナブルなエネルギーソリューションを提供します。

詳細はこちら: www.elcogen.com

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Contact
Dr. Markus Tomaschitz, Unternehmenssprecher AVL
Tel.: +43 664 100 0289
E-mail: Markus.Tomaschitz@avl.com