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AVL、クロンストルフの気候配慮型 dm 新配送センター向けエネルギーシステムをシミュレーション

可能な限り気候に優しい配送センターを実現するため、立地条件や法的要件を踏まえつつ、高いエネルギー効率と低いカーボンフットプリントの両立が求められています。AVLは、このプロジェクトを支えるためにエネルギーシステムのシミュレーションを実施。この成果は、コンセプトの検討や仕様策定の基礎データとして活用されています。

Kronstorf Distribution Center

© freedimensions.at / arinco.at

オーストリア・グラーツ、2026119日:2025年夏、オーストリア・オーバーエスターライヒ州クロンストロフで、dm ドロゲリエ・マルクトの新しい配送センター建設が始まりました。この新配送センターは、可能な限り気候に優しい施設を実現することを目標に、立地条件や法的要件を踏まえつつ、高いエネルギー効率と低いカーボンフットプリントの両立を目指しています。AVLはこのプロジェクトにおいて、エネルギーシステムのシミュレーションを実施し、その結果は施設コンセプトの検討や仕様策定の基盤データとして活用されています。

新しい配送センターは、可能な限りエネルギーを自給できるよう設計されており、その需要の大部分を再生可能エネルギーでまかなう計画です。屋上、屋外スペース、駐車場には広範囲に太陽光発電設備が設置され、さらにバッテリー蓄電システムを組み合わせることで、施設全体のエネルギー自立性を高めます。またdmは、最新のヒートポンプ技術に加え、持続可能な木質ハイブリッド構造など、環境負荷を抑える最先端の建築技術を積極的に採用しています。

AVLは、既存のエネルギーコンセプトを評価し、シミュレーションによってエネルギーシステムを最適化する委託を受けました。正確なエネルギー供給量と需要を再現するため、NASA  PVGIS のデータに基づく標準気象年をシミュレーションに組み込むことが重要な要素となりました。

一方でシミュレーションでは、現地で想定される電力生産量の実際の変動が明らかになりました。また同時に、既存拠点の稼働データをもとに、将来的な配送センターのエネルギー需要をモデル化しました。この際、より高度な自動化や施設規模の違い、さらに電動モビリティへの対応といった要素を考慮して調整が行われています。

その結果、さまざまな条件や前提におけるエネルギー生産と消費の時間的バランスが明らかになりました。これには、好条件・悪条件の天候、必要となる蓄電容量、そして電力の購入量や系統への余剰電力供給量などが含まれます。さらに、複数年にわたる稼働をシミュレーションすることで、投資額やエネルギー価格の変動を踏まえた、異なるシステム構成の比較・分析が可能になります。これにより、初期エネルギーシステムの最適な設計だけでなく、将来的な拡張に向けても、技術的かつ経済的に妥当な判断が行えるようになります。

AVLは従来、モビリティ分野や「コンセント以降」のプロセス(車両側でのエネルギー利用など)を主な専門領域としてきましたが、この分野で培った手法と知見を「コンセント以前」、すなわちエネルギーシステム全体の分析にも広く応用しつつあります。物理ベースのシミュレーションを活用し、計画段階の早期からエネルギー供給に関する持続可能な解決策を構築していきます。

このモデル化では、地域レベルから、車両の出入りがある物流センターのような個別施設に至るまで、発電設備と消費設備を含むエネルギーシステムの挙動を、さまざまな詳細度で再現しています。固定設備と移動体の双方を対象としたエネルギーアプリケーションの連携は、分野横断的に行われ、実際の気象データを用いて、モデル年間を通じて1時間ごとのような高い時間解像度でシミュレーションされています。

クロンストロフのdm配送センターのようなプロジェクトでは、従来の計画手法が平均値に基づく大まかな前提に頼っており、実際の天候や消費量の変動を十分に反映できていないことが明確に示されています。そのためAVLは、より詳細で正確な分析を可能にするシミュレーションに基づく評価を採用しています。

AVLエンジン&ブースティングコンセプト担当リードエンジニア:Kurt Prevedelのコメント
「最適化されたエネルギーシステムのシミュレーションを通じて、クロンストロフにおける気候配慮型配送センターの実現に価値ある貢献ができたと考えています。環境に配慮した運用施設の新たな基準を打ち立てる持続可能なソリューションの構築において、dmを支援できたことを大変嬉しく思います。」

 dmインターナショナルロジスティクス部門責任者:Patrick Aichinger氏のコメント
dm にとって持続可能な事業活動とは、人々や環境、そして未来の世代に対して責任を持つことを意味します。クロンストロフの配送センターでは、そのためにも計画の初期段階から環境基準を重視し、力強いパートナーとともにそれを具現化することが特に重要でした。AVL とは対等でオープン、かつ建設的なパートナーシップを築くことができています。この関係性が、私たちの高いサステナブル・ロジスティクスの基準を実現する力になっています。」

クロンストロフの新たな配送センターによって、dmAVLは気候中立と持続可能なロジスティクスに向けた大きな節目をともに築くことになります。AVL の包括的なシミュレーションと高度な技術的専門知識により、効率性・持続可能性・コスト最適化を兼ね備えた先進的なソリューションが開発されました。 

12,200人の従業員を擁するAVLは、自動車業界をはじめ、鉄道、船舶、エネルギーなどの分野における開発とシミュレーション、試験を行うモビリティテクノロジーのリーディングカンパニーです。独自の広範な研究活動に基づき、より環境に優しく、安全・安心で快適なモビリティ社会の実現に向けて、コンセプトやソリューション、方法論を提供しています。

AVLは、国際的なパートナーや顧客の持続可能なデジタル変革を支援しています。特に、電動化、ソフトウェア、AI(人工知能)、オートメーションの分野に重点を置いています。さらにAVLは、エネルギー集約型セクターが、より環境に優しく効率的なエネルギー生成供給を実現できるように支援しています。

AVLでは、情熱がイノベーションを促進しています。世界各国に90か所以上の拠点と50か所のテクニカルセンター/エンジニアリングセンターを展開し、新しいモビリティ社会を実現するためにお客様をサポートしています。2024年は20.3億ユーロの売上高を達成、そのうち11%をイノベーションの加速に向けた研究開発活動に投資しています。

AVL RACETECH and Rahal Letterman Lanigan Racing
プレスリリース
AVL RACETECH、Rahal Letterman Lanigan Racing と技術パートナーシップを締結し、INDYCAR での存在感を存在感を強化
AVL RACETECH は、NTT INDYCAR SERIES における活動を一層拡大し、Rahal Letterman Lanigan Racing(RLL)との技術パートナーシップを新たに締結したことを発表しました。 本契約に基づき、AVL RACETECH は RLL チームの「公式ダイナミック車両シミュレーションパートナー」を務めることになります。今回の提携により、AVL RACETECH
ECR Indycar
プレスリリース
AVL RACETECH、ECR INDYCARチームと技術パートナーシップ契約を締結
AVL RACETECH と ECR(Ed Carpenter Racing)INDYCAR チームは、正式な技術パートナーシップを締結しました。 2021 年に始まった協力関係を基盤に、今回その提携は範囲を拡大し、新たな段階へと進みます。 AVL RACETECH は、チームの「公式ダイナミック車両シミュレーションパートナー」となります。
PR Header
プレスリリース
RFKレーシング、AVL RACETECHとの提携を拡大し車両シミュレーションを強化
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h24
プレスリリース
AVL RACETECH、MissionH24を支援-水素駆動モータースポーツの実現に向けて
AVL RACETECHはMissionH24 に参画しました。このプログラムは、H24Project が ACO(フランス西部自動車クラブ)と共同で立ち上げたもので、耐久レース向けの水素を用いたゼロエミッションのパワートレーンコンセプトの開発を目的としています。

Contact
Dr. Markus Tomaschitz, Company Spokesperson AVL
Tel.: +43 664 100 0289
E-mail: Markus.Tomaschitz@avl.com